日本離婚・再婚家族と子ども研究学会/第8回大会(2025年度)
2025年9月27日(土曜)-28日(日曜)/大正大学
●大会テーマ「ステップファミリーと日本社会の家族観」
21世紀の幕開けとともに始まった日本のステップファミリーの研究・支援実践の歴史は、ほぼ四半世紀になります。日本でも「ステップファミリー」という概念が少しずつ普及していますが、家族形成過程や関係構造の独自性は理解しにくい状況が続いています。そこで、今大会では、親の新たなパートナー(継親)との関係をもつ子どものいる家族、「ステップファミリー」に焦点を定めて議論してみたいと考えました。日本のステップファミリー研究は何を明らかにしてきたか、研究から支援実践に資するどのような示唆が得られるか、ステップファミリーの支援ニーズと日本社会の家族観・家族制度にはどのような関連があるのか、といった一連の問いをめぐって議論する場を設定します。
シンポジストとして、直原康光氏(司法心理学・発達精神病理学)、菊地真理氏(家族社会学・家族関係学)、ローツ マイア氏(家族法)の3人の研究者をお招きし、ご報告いただきます。異なる角度から、現在の日本のステップファミリーを、学際的・立体的に論じる3つの報告を受けて、ステップファミリー支援団体(SAJ)代表、緒倉珠巳氏(公認心理師・臨床心理士)にコメンテーターとしてご発言いただきます。
それに先立つ基調講演には、研究・実践の蓄積が厚いアメリカで、長年にわたりステップファミリー研究を多角的に展開してきたローレンス・ギャノン氏をお招きします(過去に2度の来日講演経験あり)。ステップファミリーの肯定的な側面をいかに引き出すかに着目して膨大な先行研究から実践的知恵を析出した、最新の「ステップファミリーでうまくいくこと」プロジェクトの成果をご紹介いただきます。
多くの皆様のご参加を歓迎いたします。
●基調講演(9月27日土曜午前/60分+質疑応答30分) (後日オンデマンド配信)
テーマ「ステップファミリーがうまくいくためには―家族に関わる専門職への提言」
ローレンス・ギャノン(米国・ミズーリ大学・名誉教授)
What Works in Stepfamilies: Suggestions for Family Professionals
Lawrence Ganong (Emeritus Professor, University of Missouri, USA)
●大会シンポジウム(9月27日土曜午後) (後日オンデマンド配信)
テーマ「ステップファミリーと日本社会の家族観」
・シンポジスト
直原康光(大阪大学)
菊地真理(大阪産業大学)
ローツ マイア(東北大学)
・コメンテーター
緒倉珠巳(ステップファミリー・アソシエーション・オブ・ジャパン)
・オーガナイザー
野沢慎司(明治学院大学)・原田綾子(名古屋大学)
企画委員会